ピラティスとヨガの違いが分からない…。
自分にはどっちが向いているのだろう?
ピラティスとヨガは、どちらも呼吸を大切にしながら体を整える人気のエクササイズです。
この記事では、ピラティスとヨガの特徴や呼吸法の違い、向いている人のタイプを分かりやすく解説します。
- ピラティスとヨガは何が違うの?
ピラティスとヨガの大きな違いから、呼吸法や動き、効果の違いまで分かりやすく解説します。 - ピラティスが向いている人とヨガが向いている人
ピラティスは姿勢改善やダイエット、ヨガは心を落ち着けたい人、などそれぞれ向いている人の特徴をお伝えします。 - ダイエットにはピラティスとヨガどっちがおすすめ?
ピラティスとヨガはそれぞれ違う角度からダイエットにおすすめです。それぞれのおすすめポイントを説明します。
自分に合う方を見つけて、心と体をより健やかに整えていきましょう。
ピラティスとヨガの一番の違いは「目的」
ピラティスとヨガは、どちらも呼吸を意識しながら体を動かす点で似ていますが、根本的な目的が異なります。
ピラティスは、体のゆがみを整え、筋肉をバランスよく使えるようにするためのエクササイズです。
一方ヨガは、心と体の調和を大切にし、内面の安定を目指すことが大きな目的になります。
この違いを知ることで、自分が何を求めているか・どちらが合っているのかが見えてくるでしょう。
ピラティスは体を整えるためのエクササイズ
ピラティスは、ドイツ人のジョセフ・ピラティスによって考案されたメソッドです。
特に体幹(インナーマッスル)を鍛えることで、姿勢が安定し、動きのクセを整えやすくなります。
そのためピラティスは、デスクワークで猫背が気になる人や、肩こり・腰痛に悩む人にもぴったりです。
ピラティスはマットピラティスとマシンピラティスがあり、どちらも無理なく全身を動かせるのが特徴です。
両者の違いを簡単に説明しておきます。
- 自重でインナーマッスルを鍛えられる
- マットが1枚あれば、どこでも練習できる
- レッスン料を抑えることができる
一つひとつ丁寧な動作と、筋肉の使い方を意識しながら行うため、体の内側から変化を感じられるでしょう。
ヨガは心と体をつなぐメンタルワーク
ヨガは、古代インドで生まれた伝統的な修行法がもとになっています。
体を動かすことだけでなく、呼吸や瞑想を通して心を落ち着かせるのが目的です。
ポーズを取ることよりも、「今この瞬間に意識を向ける」ことを大切にしています。
忙しい毎日でストレスを感じやすい人や、気持ちの浮き沈みを整えたい人に向いています。
ヨガを続けると、呼吸が深くなり、自然と気持ちが穏やかになる人も多く、体を柔らかくしながら、心もゆるめていく時間を持てるのが魅力です。
姿勢や呼吸を整えるという点では共通している
ピラティスとヨガは目的こそ違いますが、姿勢や呼吸を大切にする点では共通しています。
どちらも体の軸を意識しながら、深い呼吸で動くことが基本です。
正しい姿勢と呼吸が整うと、血流がよくなり、疲れにくい体へと変わっていきます。
最初は違いを意識するよりも、実際に体験してみて、自然と自分に合う方を感じてみるのがいいでしょう。
両方を取り入れて、体と心のバランスを保つ人も増えています。
ピラティスとヨガ|呼吸法や動き方の違い
ピラティスとヨガは、どちらも呼吸を意識しながら体を動かす点が共通していますが、呼吸の方法や動き方には明確な違いがあります。
ピラティスでは「胸式呼吸」を使って体幹を安定させるのに対し、ヨガは「腹式呼吸」で心を落ち着かせるのが基本です。
また、動き方にも特徴があります。
ピラティスは筋肉を使って体をコントロールしながら動かす「動的」なトレーニングで、ヨガはポーズを静かにキープして呼吸を深める「静的」な動きが中心です。
目的や気分によって、選び方を変えてみるとよいでしょう。
ピラティスは胸式呼吸で体幹を強化
ピラティスでは、胸の周りを広げるように呼吸する「胸式呼吸」を使います。
息を吸うときに肋骨を左右に広げ、吐くときにしっかり閉じるイメージです。
- 背筋を伸ばして姿勢を整える
- お腹は薄く保ち、へそを背骨に軽く引き寄せる意識
- 鼻から息を吸い、肋骨を横・後ろに広げる
- 息を吐くときは、肋骨を閉じながらコアをさらに引き締める
- 肩や首に力を入れず、胸の周りだけが動くようにする
- 吐く時間を長めにとる
この呼吸法により、お腹を引き締めたまま呼吸ができるため、体幹を意識しやすくなります。
体幹が安定すると、姿勢が崩れにくくなり、体全体のバランスが整っていきます。
胸式呼吸を続けるうちに、自然とお腹の力が抜けにくくなり、引き締まった印象を保てるでしょう。
ヨガは腹式呼吸でリラックス効果を高める
ヨガでは、お腹を膨らませるように息を吸い、ゆっくりと吐き出す「腹式呼吸」が基本です。
深く息を吸うことで副交感神経が働き、気持ちを落ち着ける効果があります。
- リラックスした姿勢(仰向けでもOK)で行う
- 片手は胸、もう片手はお腹に置く
- 鼻から息を吸い、お腹をふくらませる
- 口または鼻から息を吐き、お腹をへこませる
- 胸はできるだけ動かさず、腹部の上下を感じる
- ゆったりとしたペースで繰り返す
緊張をほどき、心身をリラックスさせたいときにぴったりの呼吸法です。
ポーズを取りながら呼吸に意識を向けることで、自然と心のざわつきが静まり、集中力も高まります。
ヨガのクラスでは、呼吸の音を感じながら自分のペースで動く時間を大切にしています。
続けることで、日常生活でも落ち着いた呼吸を保ちやすくなるでしょう。
ピラティスは動的、ヨガは静的な動きが中心
ピラティスは、体幹(コア)を安定させながら、手足や背骨をコントロールして動かすエクササイズです。
止まらず流れるように動き続けるのが理想とされています。
一方ヨガは、ポーズを一定時間キープしながら呼吸を深める静かな動きが中心になります。
- 呼吸に合わせて流れるように動き、ひとつひとつの動作を正確に行うことが重視される
- 胸式呼吸でお腹を引き締めたまま動くため、姿勢改善や体の使い方の再教育に効果的
- 筋肉を意識的に働かせて、しなやかで機能的な身体を作ることができる
どちらも体を整える点では共通していますが、エネルギーを高めたい日はピラティス、落ち着きを求める日はヨガを選ぶのもおすすめです。
ピラティスとヨガ|効果の違い
ピラティスとヨガは、どちらも体を整える効果がありますが、得られる変化の方向性が少し違います。
ピラティスは筋肉を鍛えて姿勢を改善することに特化しており、体のラインを引き締めたい人に人気です。
一方ヨガは、呼吸や瞑想を通して心の安定やストレス緩和を目指すのが特徴です。
どちらも続けることで、心と体のバランスを整え、日常生活のパフォーマンスを高めることができます。
目的に合わせて取り入れることで、無理なく理想の体と心に近づけるでしょう。
ピラティスの主な効果
ピラティスの大きな魅力は、体幹を中心に全身の筋肉をバランスよく鍛えられるところです。
筋肉の左右差や姿勢のくせを整えることで、立ち姿や歩き方まで美しく変わっていきます。
デスクワークによる肩こりや腰痛の改善にも効果が期待でき、体のゆがみを予防する働きもあります。
ピラティスは、動きの中で呼吸と筋肉の連動を意識するため、代謝が上がりやすく、ダイエットや引き締め効果も感じやすいでしょう。
激しい運動が苦手な人でも続けやすく、無理なく引き締まった体づくりを目指せるのが大きな魅力です。
ヨガの主な効果
ヨガは、ポーズと呼吸、瞑想を通して心と体を整えるのが特徴です。
体を伸ばす動きが多いため、筋肉が柔らかくなり、関節の可動域が広がります。
続けるうちに体が軽く感じられるようになり、姿勢も自然に整っていくでしょう。
ストレスを感じやすい人や、睡眠の質を上げたい人にもおすすめです。
心の緊張をゆるめることで、気持ちに余裕が生まれ、日常の疲れをリセットできる時間になるでしょう。
どちらも継続で心身バランスを整えられる
ピラティスとヨガは目的が異なっても、継続することでどちらも心身のバランスを整えられます。
ピラティスは体を引き締め、ヨガは心を穏やかにする働きがあり、それぞれが互いを補う関係にあります。
どちらか一方にこだわらず、ライフスタイルやその日の体調に合わせて選ぶことで、無理なく続けられる習慣になります。
ピラティスが向いている人の特徴
ピラティスは、体をしなやかに引き締めながら、姿勢や体の使い方を整えたい人に向いています。
動きが小さくても筋肉をしっかり意識できるため、激しい運動が苦手な人でも続けやすいのが魅力です。
特に、姿勢改善やボディラインの引き締め、集中力を高めたい人にはぴったりのエクササイズです。
ここでは、ピラティスに向いている人の特徴を具体的に紹介します。自分の目的に合っているかを確認しながら、始めるきっかけにしてみましょう。
体幹を鍛えて姿勢を改善したい人
ピラティスは、体の中心である体幹を意識的に使うトレーニングで、インナーマッスルを鍛えることで、自然と背筋が伸び、姿勢が安定していきます。
猫背や反り腰など、日常の姿勢のくせが気になる人には特に効果的です。
また、体幹が整うと、腕や脚の動きもスムーズになり、全身のバランスが取りやすくなります。
姿勢が良くなると見た目の印象も変わり、疲れにくい体に近づけるでしょう。
無理なく筋肉をつけたい人
筋トレのように重い負荷をかけなくても、ピラティスでは自分の体重を使ってじっくりと筋肉を鍛えられます。
動作がゆっくりなので、フォームを意識しながら安全に続けられるのが特徴です。
継続することで、引き締まった筋肉がつき、自然と代謝も上がっていきます。
集中して動きを意識したい人
ピラティスは、呼吸と動きを合わせながら行うため、集中力が必要です。
体のどこを使っているのかを意識することで、普段は気づかない筋肉の動きを感じ取れるようになります。
レッスン中は「今の動き(ポーズ)に集中する」ことが大切で、自然と頭の中をクリアにできるため、仕事や家事の合間に、気持ちをリセットしたい人にもおすすめです。
動きに意識を向ける時間が、心のリフレッシュにもつながります。
ダイエットや引き締めを目的にしている人
ピラティスは、全身を使うエクササイズのため、筋肉を引き締めながら代謝を高める効果があります。
特にお腹まわりや太もも、背中など、気になる部分をスッキリさせたい人にぴったりです。
また、呼吸を意識しながら動くことで、酸素を取り込みやすくなり、脂肪燃焼もサポートします。
体のラインを整えたい人や、健康的に痩せたい人にとって、無理のないボディメイク方法といえるでしょう。
ヨガが向いている人の特徴
ヨガは、心と体のつながりを感じながら、穏やかな時間を過ごしたい人にぴったりの習慣です。
呼吸やポーズを通して自分と向き合うことで、ストレスが和らぎ、気持ちが落ち着いていきます。
運動量は控えめなので、体力に自信がない人や初心者でも始めやすいのが魅力です。
ここでは、ヨガが特に向いている人の特徴を紹介します。
リラックスしたい、柔軟性を高めたい、心のバランスを整えたいなど、自分の目的に合うかを考えながら読んでみてください。
ストレスを解消してリラックスしたい人
ヨガの一番の魅力は、心を落ち着かせるリラックス効果です。
深い呼吸とゆったりした動きによって、体の緊張がほぐれ、自然と気持ちが穏やかになります。
ポーズを取ることよりも、呼吸に意識を向けることが大切です。
呼吸に集中しているうちに、頭の中の雑念が少しずつ静まり、終わる頃にはすっきりとした気分を味わえます。
ゆったりとした動きで心を落ち着かせたい人
ヨガは、激しく動く運動とは違い、ゆっくりとしたリズムで体を伸ばしていきます。
一つひとつの動作を丁寧に行うため、体だけでなく心も落ち着いていくのが特徴で、呼吸と動きを合わせることで、自然と自分のペースを取り戻せます。
体を動かすことで緊張がほどけ、頭の中もクリアになっていきます。
落ち込んでいるときや、気分を切り替えたいときにもおすすめです。
ヨガを習慣にすることで、心が安定しやすくなります。
柔軟性を高めたい人
ヨガのポーズには、関節を大きく動かしたり、筋肉をじっくり伸ばしたりするものが多くあります。
続けるうちに、少しずつ体が柔らかくなり、動きの可動域も広がっていきます。
柔軟性が上がることで、姿勢が良くなったり、肩や腰の負担が軽くなったりする効果も期待できます。
最初は無理をせず、自分のペースで続けることが大切です。
少しずつ変化を感じながら、体が軽くなる喜びを味わえるでしょう。
呼吸や瞑想を通してメンタルを整えたい人
ヨガでは、ポーズだけでなく呼吸法や瞑想も重視します。
深い呼吸を続けることで、心拍が落ち着き、緊張がやわらぎます。
瞑想の時間を持つことで、気持ちをリセットし、前向きな感覚を取り戻せます。
呼吸を通じて自分の内側と向き合う時間は、日常の中で見失いがちな心の安らぎを取り戻す助けになります。
ピラティスとヨガどっちが痩せる?目的別の選び方
ピラティスとヨガはどちらもダイエット効果が期待できますが、アプローチの仕方が異なります。
ピラティスは筋肉を動かして代謝を高め、引き締まった体をつくるのが得意です。
一方ヨガは、呼吸とポーズを通して心を落ち着かせ、ストレスによる食べ過ぎを防ぐのに役立ちます。
痩せたい理由や目標によって、どちらを選ぶかが変わってきます。
ここでは、目的別におすすめの選び方を紹介します。
自分に合った方法を見つけることで、無理なく理想の体に近づけるでしょう。
ダイエット目的ならピラティスがおすすめ
体を引き締めたい、筋肉をつけて代謝を上げたいという人には、ピラティスがおすすめです。
ピラティスは、胸式呼吸をしながら体幹を使うことで、インナーマッスルがしっかり鍛えられます。
筋肉量が増えると基礎代謝が上がり、脂肪を燃やしやすい体へと変わっていきます。
また、姿勢が整うことで血流やリンパの流れもスムーズになり、むくみの改善にもつながるでしょう。
リラックスや代謝改善ならヨガがおすすめ
リラックスしながら自然に代謝を上げたい人には、ヨガがぴったりです。
深い呼吸とストレッチの動きを組み合わせることで、血液の循環がよくなり、冷えの改善にもつながります。
特に、腹式呼吸によって副交感神経が働き、心身が落ち着くのも大きなメリットです。
ストレスが軽減されると、食べすぎや睡眠不足などの乱れも整いやすくなります。
結果として代謝が上がり、痩せやすい体質を目指せるでしょう。
両方を組み合わせると理想的なボディに
ピラティスとヨガ、両方を組み合わせることもできます。
ピラティスとヨガは相性が良く、組み合わせることでより高い効果が得られます。
たとえば、週の前半にピラティスで体を引き締め、週末にヨガでリラックスするというのもおすすめです。
筋肉を整えながら、心も落ち着かせるバランスの取れた習慣になります。
体を鍛えるだけでなく、ストレスを減らすことでダイエットを長く続けやすくなるでしょう。
どちらか一方に偏らず、気分や体調に合わせて使い分けることで、理想的なボディと心の安定を手に入れられます。
ピラティスとヨガのよくある質問(Q&A)
ピラティスとヨガは、目的も効果も魅力的なエクササイズですが、初めての人にとっては「どちらを選べばいいのか」「一緒にやってもいいのか」など疑問が多いものです。
実際、どちらも取り入れ方次第で効果を高められるため、迷う必要はありません。
ここでは、ピラティスとヨガに関してよくある質問を分かりやすくまとめました。
自分に合った始め方を見つける参考にしてみてください。
ピラティスとヨガ、どっちが痩せる?
痩せることを目的にするなら、筋肉をしっかり使うピラティスの方が効果を実感しやすいです。
体幹を鍛えて代謝を上げることで、脂肪が燃えやすくなり、ボディラインが引き締まっていきます。
特に姿勢が整うと、見た目の印象もスッキリするでしょう。
一方ヨガは、直接的に体を引き締めるというよりも、ストレスを軽減して生活リズムを整える効果が強いです。
ストレス太りや食べ過ぎを防ぐことで、結果的に体重が安定する人も多く見られます。
目的に合わせて選ぶのがポイントです。
ピラティスとヨガを同時にやってもいい?
ピラティスとヨガは、同時に行っても問題はなく、むしろ互いの効果を高め合う組み合わせです。
ピラティスで体の軸を整え、ヨガで心を落ち着かせることで、心身のバランスが取りやすくなります。
たとえば、週に数回ピラティスで筋肉を刺激し、休日にヨガでリラックスする流れが理想的です。
どちらも呼吸を意識するエクササイズなので、自然と集中力が高まり、疲れにくい体づくりにもつながります。
マシンピラティスとヨガ、初心者が続けやすいのはどっち?
初心者が始めやすいのは、体力や目的によって異なります。
体の動かし方をしっかり学びたい人には、マシンピラティスが向いています。
器具のサポートを受けながら正しい姿勢を保てるため、効果を感じやすく、安全に続けられるのが特徴です。
一方ヨガは、マット一枚で気軽に始められる点が大きな魅力です。
- マシンのサポートにより、正しいフォームで動きやすい
- 体幹(コア)を使いながら、全身をバランスよく強化できる
- 姿勢や身体のクセに合わせて細かく調整でき、効かせたい部位にアプローチしやすい
- しなやかで美しいラインを作り、身体の使い方を洗練できる
どちらも続けることで心と体の変化を感じられるため、最初は体験レッスンで違いを確かめてみるとよいでしょう。
まとめ|目的に合わせて選べばどちらも効果的。無理なく続けよう
ピラティスとヨガは、どちらも心と体を整えるための優れた方法です。
体を引き締めたい人にはピラティス、リラックスしたい人にはヨガが向いています。
目的に合わせて選ぶことで、より効果を感じやすくなります。
どちらも続けることが大切なので、気分や体調に合わせて無理なく楽しみながら続けていきましょう。

